カレッジと大学の違いとは?チャイルドケア留学を終えたゆかりさんの体験談
- iae Sydney- Danny Kim
- Jul 4
- 7 min read
今回は、スウィンバーン工科大学(Swinburne University of Technology)で Diploma of Early Childhood Education and Careを修了されたゆかりさんにお話を伺いました!
ゆかりさんは、Certificate III in Early Childhood Education and Care はスウィンバーンではなく別の専門カレッジで受講されており、大学とカレッジそれぞれの学びの特徴や違いについて、実際の経験をもとに詳しく語っていただきました。
スウィンバーン工科大学は、チャイルドケアや教育関連分野でも高い評価を受けており、 実習と座学を並行して行うカリキュラムが特徴です。現場で学びながらスキルを身につけたい方にとって、非常に実践的な学びができる環境です。
今回は、Diplomaでどのようなことを学んだのか、Certificate IIIとのレベルの違いについても、リアルにお話しいただきました。
これからチャイルドケア留学を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!

生徒様について
お名前 | ゆかりさん |
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ご年齢 | 26歳 |
ビザの種類 | 学生ビザ |
ご留学先の情報について
学校 | スウィンバーン工科大学(Swinburne University of Technology) |
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コース名 | Diploma of Early Childhood Education and Care |
学校はどうでしたか?
スウィンバーン工科大学の施設は、良いほうだとは思います。
キャンパスは改装されているので、これからもっときれいになるかと思いますし、学校近くにお店が多いのでいろんな料理を楽しめるのも魅力の一つだと思います。
授業はどんな感じですか?
0歳から5歳までの子どもたちに対して、どのようにアプローチしていくか、また年齢や発達段階に応じてどのようなアクティビティを計画・実施していくかを学びました。
また、「Professional Development」の授業では、自分がどのようなDiplomaのチャイルドケア・エデュケーターを目指すのか、そのためにどんな目標を立てるか、リフレクション(振り返り)の重要性とその具体的な活用法などについても学びました。
教育アプローチも幅広く、主体的な学びを重視する方法や、モンテッソーリ教育などについても詳しく学んだり、いろいろな授業がありました。
Certificateと比べて、Diplomaではどんな違いがありましたか?
Certificateに比べて、Diplomaでは、子どもに関する内容だけでなく、ビジネスユニットも多く含まれていて、より深く学べる印象がありました。
たとえば、将来どのようなエデュケーターになりたいのか、エデュケーターとして、将来どうのように子どもたちを導いていくか、どのようなアクティビティを活かしていきたいのか、といった自己理解に関する内容を学びました。
自分はどういうエデュケーターなのかを知っていくような診断テストもあったのですが、私自身はクリエイティビティやファシリテーションが好きなので、それをどうチャイルドケアの現場で活かせるかについても考えることができました。

課題・テストはどんなものがありますか?
テストはありませんでしたが、課題が3つの種類に分かれていました。
1つ目は、知識を問う内容で、教科書やインターネットで調べれば答えが見つかるリサーチ課題。2つ目は、ニュースレターの作成で、たとえば、自分が働いているチャイルドケアセンターにヒアリングをしながら、センター内でどのような課題があるかを分析し、それをプレゼンするもの。
3つ目は「Placement Assessment(実習課題)」と呼ばれるもので、具体的には、Social Development(社会的発達)、Emotional Development(情緒的発達)、Communication Development(コミュニケーションの発達)…など、8つの発達領域をカバーしながら、それぞれに対応するアクティビティを実践していきます。
また、「Observation Child(観察対象の子ども)」を選び、その子の特徴や課題を観察・分析したうえで、 「この子は○○が苦手で、○○が得意。ではどのようなアクティビティがいいだろう?」ということを1ヶ月ほどかけて取り組む課題もありました。
課題の難易度はいかがでしたか?
課題自体は、実習先のセンターや講師ときちんと確認を取りながら進めれば、難しくありませんでした。
たとえば、塩を使ったアクティビティを提案した際には、「フードを使うのはNG」といったルールがあったりもするので、その都度確認が必要だったりはしましたが、特に問題はありませんでした。
印象に残っている授業内容や課題はありますか?
一番印象に残っているのは、1学期目に受けた「Emotional Intelligence(感情的知性)」の授業です。グループで学校内を探検しながら、「Happyを表すものを探してみよう」や「Yellowといえば何?」といったテーマで身の回りから見つけ出し、それぞれなぜそれを選んだのかを発表するというものがありました。
同じテーマでも人によって感じ方や捉え方が違うんだなということを改めて学べたので、とても印象深く、面白かったです。

クラスメイトはどんな方々でしたか?
Certificateコースでは30人ほどのクラスで、ローカルの学生が多いようですが、私が通ったDiplomaコースは中国、イラン、ベトナム、マレーシア人など、ほとんどが留学生でした。年齢層は比較的若い方が多かったです。
スウィンバーン工科大学でのプレイスメントはどうでしたか?
プレイスメント中の課題やフィードバックに関しては、以前通っていたカレッジよりも厳しく見られている印象がありました。
特に記述の言い回しでは、「こういう言い方は良くない」という点はすべて修正されました。たとえば、「He is not good at 〜〜.」という表現を使うと、 「それはこういう言い方に直すべき。保護者が読んだときにネガティブに感じられるから」というフィードバックを受け、代わりに、「He is working towards 〇〇(〇〇に向けて努力している)」という言い換えを教わったりしました。
プレイスメントのスケジュールもスウィンバーンの方が自分には合っていたと感じました。
カレッジでは、3ヶ月の座学 → 1〜2ヶ月のブロックプレイスメントと呼ばれる実習 → 座学 → 実習、というサイクルだったのですが、スウィンバーンでは週に3日程度プレイスメントがあり、最後にブロック実習があるスタイルだったので、学んだ内容をすぐに現場で実践できるのが良かったです。
CertificateとDiplomaでのプレイスメントの違いはありましたか?
私はもともと勤務していたチャイルドケアセンターで継続して勤務していたのですが、カジュアルで勤務していたので勤務内容はそこまで変わりませんでした。ただ、子どもの観察力に関してはレベルが上がったかなと思います。
Certificateでは、基本的に誰かの指示に従って行動することが多かったのですが、Diplomaでは自分でアクティビティを考え、準備し、実践することが増えました。
Certificateのときはそこまで知識がなかったため、どういうアクティビティをすればいいのかわからなかったのですが、Diplomaでは「子どもたちの改善点と興味のある分野」と「アクティビティの内容」のバランスを考えながら工夫するということが成長しました。
例えば、子どもたちがジャンクフード(ケーキ、ピザ、アイスクリームなど)ばかりに目が向いていることが気になったので、フルーツや野菜だけを使った「はらぺこあおむし(The Very Hungry Caterpillar)」のアクティビティを用意するといった工夫を行いました。

今後、チャイルドケアコースをお考えの方へ一言お願いします!
学校選びの際、学校をいくつか比較したうえで、選ぶといいかと思います。
例えば、プレイスメントのモデルを確認しておくと良いかもしれません。というのも、カレッジではコースの最後にまとめてプレイスメントを行うところが多いですが、私はスウィンバーン工科大学のように学習と並行して週ごとに実習があるスタイルの方が合っていました。
以前通っていたカレッジでは、最後に一気に実習があるタイプだったのですが、最初に学んだことを覚えていなかったりで、実用化するのが難しかったです。
それに比べてスウィンバーンでは、週ごとに実習があったので、習ったことをすぐに現場で使え、活用できたので、身につきやすかったと感じています。
人によって好みが違うとは思いますが、そういった違いもあるので、前もって調べておくと良いかもしれません。
iaeを利用して良かった点を教えて下さい!
対応を早くしていただいたことが、印象に残っています。あとはビザのことでも、質問したことはすべて確認いただけたので助かりました。
ゆかりさん、素敵な体験談をありがとうございました!
iaeシドニーはスウィンバーン工科大学との正規の公式留学エージェントです。
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