秋田の公立高校からクイーンズランド工科大学卒業へ|TAFE経由の大学編入ルートとは?
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今回は、TAFE QLDでDiploma of Business/Marketingを修了後、クイーンズランド工科大学(QUT:Queensland University of Technology)でBachelor of Business(Management)を学ばれた菜那子さんにお話を伺いました!
英語のバックグラウンドが全くない、英語での勉強に少し不安がある方でも、TAFEから大学へとステップアップしながら、着実に学びを深めていけるのがオーストラリア留学の魅力のひとつです。
実践的な授業や多国籍なクラスメイトとの学びを通して、知識だけでなく、コミュニケーション力や問題解決力も自然と身につけることができます。
今回は、TAFE QLDからQUTへ編入進学したリアルな体験談を通して、進学の流れや授業内容、学生生活の様子について詳しくご紹介します。
これからオーストラリアでビジネスを学びたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

生徒様について
お名前 佐々木菜那子さん
留学するまでの流れ 秋田の公立高校理系卒業 → TAFE QLD進学 → クイーンズランド工科大学(QUT)の2年目へ編入・卒業
ご留学先の情報について
学校 | TAFE QLD |
|---|---|
コース名 | Diploma of Business / Diploma of Marketing and Communication |
期間 | 1年間 |
↓編入
学校 | クイーンズランド工科大学(QUT:Queensland University of Technology) |
|---|---|
コース名 | Bachelor of Business(Management) |
期間 | 2年間 |
どうしてTAFE QLD・クイーンズランド工科大学(QUT)を選ばれたのですか?
英語にあまり自信がなかったため、いきなり海外の大学へ進学するのはハードルが高いと感じていました。TAFEは、IELTSの入学基準が大学よりも低く、さらに学部の基礎をしっかり学べると留学カウンセラーの方から伺い、まずはTAFEでの進学を決めました。
また、TAFE在学中に先生方から「就職率の高さ」や「授業の質の良さ」で評判のQUTへの進学を強く勧められ、次のステップとしてQUTを選びました。
TAFE(South Bank)とQUT(Gardens Point)のキャンパスが近く、環境にも親しみを感じていたことも、進学先として決めた理由の一つです。

なぜビジネスコースを選ばれたのですか?
私は、TAFEではビジネスとマーケティング、QUTではマネジメントを専攻しました。
高校3年生のとき、学校祭で出店部門の運営を担当したことをきっかけに、商売やマーケティングの面白さに気づきました。その経験から、「どうすればビジネスをうまく運営できるのか」「人や組織をどのようにまとめていくのか」といったことを理論的に学びたいと考えるようになり、ビジネス学士コースを選びました。

学校の施設はどうでしたか?
私は、TAFE South BankキャンパスとQUT Gardens Point(GP)キャンパスで学びました。どちらもブリスベンの中心地やサウスバンクに近く、買い物やレジャーにもとても便利な立地でした。
TAFEは各教室がコンパクトで、先生やクラスメイトとの距離が近く、わからないことをすぐに質問できる環境が整っていたのが印象的でした。
一方でQUTは、キャンパス全体が広く、大きな講義室から静かな自習スペースまで、多様な学習環境が用意されており、グループ学習にも一人での勉強にも適した空間がありました。24時間いつでも学習に取り組める環境が整っていたと思います。個人的には、Kelvin Grove(KG)キャンパスの図書館がとても落ち着く空間だったので、勉強する時にはそこの自習スペースを頻繁に利用していました。
また、QUTのクラブチームでバスケットボールをしていたのですが、屋内バスケコートもKGにあったので、週二くらいで通って汗を流していました。2つのキャンパス間を結ぶ無料シャトルバスが頻繁に運行していたこともあり、移動のストレスもなく、充実したキャンパスライフを送ることができました。
授業について教えてください!
TAFEに入学した当時は、IELTS 5.5という規定スコアを持っていましたが、正直なところ、その英語力では授業についていくのがかなり大変でした。今振り返ると、入学基準よりも+0.5〜1.0ほど高いスコアを目指しておくべきだったと感じています。
TAFEではマーケティングを学び、実践的なマーケティングプランを考える授業が多くありました。先生がマーケティング理論を説明してくれたあとに、それを実在する企業の事例に当てはめて、どのような戦略を立てるべきか、現実的に実行可能かどうかを検討したり、自分がマーケティング担当者だったらどう提案するか、といった実践的な内容に取り組みました。
QUTではマネジメントを専攻し、授業では理論やフレームワークについて教授が解説し、それをもとにチュートリアルで課題への応用方法を学びました。クラスの規模が大きい場合、すぐに質問するのが難しいこともありましたが、自分で調べたり、個別にメールで質問したりする中で、自分で問題を解決する力や能動的に学ぶ姿勢が自然と身についたと思います。
3年次にCapstoneがあると思うのですが、どんな内容でしたか?
私は、Business CapstoneとManagement Capstoneの両方を履修しました。どちらの科目でも、既存の企業に対してビジネスプランを提案するという実践的な課題に取り組みました。
その際には、理論的な裏付けを持ちながら、どのようにすれば実現可能かという視点を加えて、提案の妥当性を説得力をもって示す必要がありました。3年間で学んできたビジネス理論を、実際に応用できるかどうかが試される科目だったと思います。
課題にはグループワークと個人ワークの両方があり、それぞれの中で、これまで学んだ知識に加えて、コミュニケーション能力、リーダーシップ、問題解決力、協調性、柔軟性といったソフトスキルも重要になりました。それらのスキルを言語化して伝える力と、実際の場面で発揮する力の両方を養うことができた貴重な機会でした。

課題・テストはありましたか?
TAFEでは、クラスメイトの前でプレゼンテーションを行う課題が多く、事前の準備にはかなりの時間を要しました。また、グループワークも頻繁にあり、英語がネイティブの学生とのやり取りについていくのに必死だったのを覚えています。アルバイトや食事・睡眠以外の時間は、課題に取り組んだり、授業内容を見直したりと、常にパソコンを開いていた記憶があります。
QUTではマネジメントを専攻していたため、主な課題はレポート作成でした。1500〜2500字程度のレポートを題に沿って書く形式が多く、信頼性の高い情報源、たとえば論文や公的機関の発表資料などをリサーチし、自分の論点に適切に適用する力が求められました。
テストは3年間で一度しかありませんでしたが、1ユニットあたり2〜3本のレポートやプレゼンテーション課題があり、常に締切との戦いだった印象です。
印象に残っている授業や課題はありますか?
マネジメントの授業で、トヨタの組織経営や実践例をもとに、組織パフォーマンスやオペレーションシステムの構成について学んだことが印象に残っています。日本の企業がオーストラリアでも高く評価されていることを実感でき、とても誇らしい気持ちになりました。
その授業では、3人グループで5,000字を越えるレポートを作成し、内容が高く評価されました。その結果から、自分がグループの一員として貢献できたことに対して成長を実感することができました。
また、3年間を通じて多くの論文やリソースに触れてきましたが、英語で学ぶことによって、日本語だけではアクセスできない膨大な情報源に出会えるという強みを、身をもって体感しました。この経験は、社会人になった今でも「知識を深め続けるための手段」として大いに役立っており、英語で学んだこと自体が貴重なスキルになっていると感じています。
クラスメイトはどんな人ですか?
私が受講していたクラスでは、体感としてオーストラリア人が約6割、留学生が約4割ほどの割合だったと思います。留学生の中には、短期留学・交換留学・正規留学などさまざまな背景を持つ学生がいました。
グループ課題では、自分以外が全員オーストラリア人だったこともあれば、留学生が半数を占めるグループもあり、構成はさまざまでした。国籍や背景が異なるクラスメイトと協力しながら課題に取り組む経験は、語学力だけでなく、異文化理解や柔軟なコミュニケーション力を育てる貴重な機会だったと感じています。
在学中、アルバイトはされましたか?

在学中は、カフェでオールラウンダー兼バリスタとして、ほぼ3年間勤務していました。週あたり約20時間働いており、1日5時間・週4日のときもあれば、3〜4時間・週5日勤務していた時期もあります。生活費を自分でまかなえる程度の収入を得ることができていました。
また、最終セメスターには、iaeのブリスベンオフィスでインターンシップも経験しました。オーストラリアのホスピタリティ業界とオフィス業務の両方を体験したことで、将来自分がどのような働き方をしたいか、どんな社会人を目指したいのかを改めて考える大きなきっかけになりました。
QUTに進学して良かった点を教えてください!
QUTはシティの中心部に位置しているため、通学や生活面においてとても便利でした。キャンパスも広く、さまざまな場所で勉強していたので、毎日がまるで探検のような感覚で、とても楽しかったです。
隣にはボタニカルガーデンがあり、勉強に行き詰まったときには自然の中でリフレッシュしたり、散歩をしたりと、心身のバランスを整えるのにとても助けられました。便利さと自然の心地よさの両方がそろった環境の中で、充実した学生生活を送ることができたと思います。
進学前に知っておいたら良かったなというようなことはありましたか?
日本人に合う美容院や病院、食料品店、休日の過ごし方など、生活に関する情報にもっと早くアクセスしておけばよかったと感じています。
大学や街そのものに関する情報はインターネット上に多くあり、想像と実際のギャップはほとんどありませんでした。ただ、いざ現地で生活を始めてみると、「どこで髪を切ろう?」「日本人の髪質で現地の美容室は大丈夫かな?」「風邪をひいたとき、日本語が通じる病院が安心かも」「日本食が恋しいな」「休みの日はどこで過ごそう?」など、細かなことでひとり悩むことが多くありました。
こういった生活面の細やかな情報を事前に知っておけたら、もっと安心して新生活をスタートできたのではないかと思います。

これからTAFE QLD・QUTへの進学を考えている方へ
今回の体験談からもわかるように、TAFEから大学へ進学するルートは、英語に不安がある方にとってもとても現実的で魅力的な選択肢です。
TAFEでは基礎をしっかり固めながら実践的に学ぶことができ、その後QUTのような大学でより専門性の高い学びへとつなげることができます。段階的にステップアップしていけるからこそ、自信を持って次の進路に進めるのが大きな魅力です。
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菜那子さん、素敵な体験談をありがとうございました!
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